2011年12月2日金曜日

BQMAP20周年記念公演#2『風雲天狗~ムーンライトセレナーデ』@シアターサンモール (12/2)

大阪へ出発する前日の2日に、劇団BQMAPの20周年記念公演(第二弾)、『風雲天狗~ムーンライトセレナーデ』を観てきました。

BQMAPは竹内順子さんが所属している劇団で、今年で設立20周年になるそうです。5月に記念公演の第一弾があったんですが、そちらは予定がバッティングしてしまって行けなかったんですよね。観に行ったときは知らなかったのですが、風雲天狗というのは今までに『風雲天狗』、『風雲天狗 鬼哭啾々大江山』、『風雲天狗 妖乱』という三作が公演されているシリーズ作だったようです。

とはいえ、最後の『妖乱』が公演されたのは7年前の2004年です。そのあたりを考慮してか、10月に今までの風雲天狗のDVDを上映する無料イベントもあったようです(行けませんでしたが)。また、初見の人でも分からないという部分は特にありませんでした。登場人物もキャラが立ちまくっていて、登場してすぐにどういう人物なのか分かりました。これは台本がいいというのもあるのでしょうが、演者さん達がキャラクターを掴んで活き活きと演じていたからだと思います。

ちなみに、ダサカッコイイ師匠や、飄々とした千ちゃんが個人的にお気に入りです。

お話は戦国時代(おそらく天文あたり)を舞台にした、痛快娯楽活劇でした。これと現代の殺人事件がクロスオーバーするのですが、ちょっと話が複雑になるので割愛します。多分この公演もDVDになると思うので、ネタバレを避けてあらすじだけ書いておきますね。多分そんなに的外れなことは書いてないはず。

時は戦国、多くの英傑が天下を取らんと鎬を削り合う群雄割拠の時代、風雲天狗と名乗る男女がいた。
彼らと道行きを共にするのは、堺の商家出身の茶人と武の師匠。
人外の妖退治やいくつかの事件を解決したことで、その名がそこそこ売れ始めたころ、彼らは金を産出する村を訪れた。
どの武将の所領でもないという、戦国の世においてまこと稀有な村で開催される秘祭。
彼らは村の謎にどのように関わっていくのか。そして、時を超えた現代での事件との関わりとは―?


劇団の公演を観るのは初めてで、しかも事前に分かっているのはタイトルだけ。楽しめなくても順子さん観れるからいいかーと失礼なことを考えていた自分でしたが、幕が上がると劇にグイグイ引き込まれ、あっという間に2時間弱の公演が終わっていました。

今回は痛快娯楽活劇ということで、難しい演出も無く純粋に楽しませていただきました。登場人物の軽妙な掛け合いには何回も笑わされましたし、殺陣もキレが良くて迫力がありました。今回、武器を使用した殺陣がメインだったのですが、剣戟の音が聞こえて来た時は驚きました。驚いた自分にびっくりしたのですが、キャラクターショーを多く見ているうちに、自分の中で殺陣は寸止めが基準になっていたようです。知らず知らず、思わぬ影響を受けていたようですw

他にも、スクリーンに投影した映像に合わせたアクションでオープニングムービーを表現していたところや、最後の戦闘の仕掛けに驚かされました。劇場での公演だけあって、音響も良かったですね。緊迫感を煽る音楽が流れれば手に汗を握ってしまうし、陽気な音楽が流れれば楽しい気持ちになる。祥太さんのS☆S本に寄稿した生駒さんの「音楽にはと~っても凄い力があるんだニャ(一部抜粋)」という言葉を実感しました。

お客さんの中には大阪から見に来ている女性もいましたが、終わってみればそれだけの魅力がある公演だったと思います。BQMAPの次回公演は来年の5月とのこと。多分演目は風雲天狗ではないでしょうけど、都合をつけてまた観に行きたいですね。

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